尋常性魚鱗癬
尋常性魚鱗癬とは、俗に言う“さめはだ”のことで、魚のうろこのような肌になってしまうことです。
尋常性魚鱗癬は、遺伝により肌のターンオーバーの時に古い角質が剥がれる機能がおかしくなっていて、上手く剥がれないため、魚のうろこ状になって肌に残ってしまう皮膚病で、全身的に乾燥肌です。
尋常性魚鱗癬は、主に乳幼児期に発症する場合が多く、魚のうろこ状の肌が足の内側を中心に見られるようになります。尋常性魚鱗癬は、特に乾燥する冬場に症状が悪化する傾向があります。また、アトピー皮膚炎の人も肌が乾燥しているために魚のうろこ状の肌を現す場合があります。
尋常性魚鱗癬の治療は、肌を保湿することです。尋常性魚鱗癬は年齢と共に症状が軽くなってきますが、乾燥肌を治さなければ、症状を悪化させることもあります。
体を洗う石鹸は低刺激の物を使い、タオルなどを使用せずに泡で包み込むように手で優しく洗うようにしましょう。洗顔後や入浴後は、化粧水や乳液、クリームでしっかり保湿をしましょう。
寒い冬に使用する暖房器具は室内を一層乾燥させ、乾燥肌を悪化させます。乾燥肌を悪化すると、尋常性魚鱗癬も悪化する傾向にあるので、加湿器を使うなどして、室内が乾燥しないように注意しましょう。
アトピー性皮膚炎を併発している場合は、医師の治療をきちんと受けて、処方される薬をきちんと塗布すること。体を暖めすぎるとかゆみが現れることがありますので、長湯をしたり、冬場でも室内の暖めすぎには気をつけましょう。
まれに、大人になってから尋常性魚鱗癬になる人がいますが、悪性リンパ腫の時も尋常性魚鱗癬のような肌になることもありますので、すぐに医師に相談することをおすすめします。